情報セキュリティスペシャリスト試験対策として、PPPとPPPoE/PPTPの違いについてまとめました。
午前1試験で直接内容を問われる場合があります。
PPPとは
PPP(Point to Point Protocol)とは、ホスト間(端末間)で1対1の接続を行うリモートアクセス用のプロトコルです。
データリンク層(L2)で動作し、公衆電話網や携帯電話網や専用線などの物理接続で使われ、伝送路の確立と認証の機能を持ちます。
Windowsの提供するダイヤルアップによるRAS(リモートアクセス)では、標準のプロトコルとなっています。
PPPoEとは
PPPoE(Point to Point over Ethernet)とは、PPPをLAN上(イーサネット上)でも利用できるよう拡張したリモートアクセス用のプロトコルです。
PPPはダイヤルアップで1体1の接続しか行うことができませんが、PPPoEはADSLやFTTHなど常時接続におけるインターネットを通じたリモートアクセスを行うことができます。
主に家庭用LANからISPを通じたインターネットへの接続などに使われます。
PPTPとは
PPTP(Point to Point Tunneling Protocol)とは、通信の暗号化と認証を行うVPN用のプロトコルです。
データリンク層(L2)で動作し、インターネットを介した遠距離のLAN間接続やインターネットを介した社内LANへの接続等に使用されます。
Windows OSに標準で搭載されており、主にリモートアクセスVPNとして利用されます。