
WSLでUbuntuをインストールした後、まず最初にしている設定と実行するコマンドをまとめました。
この設定をしないとかなり使いにくいです。
記事作成時点ではWSLの最新版 Ubuntu 16.04を使用しています。
はじめに
WSLについて
Windows10ではWSL(Windows Subsystem for Linux)が搭載されており、Microsoft Storeからクリック一つでUbuntuをインストールすることができます。
正確にはUbuntuをエミュレートしたものがインストールされるのですが、動作が軽く気軽にインストール/アンインストールできるので非常に便利です。
私は主にターミナルソフトとしてサーバなどにアクセスするために使っています。
詳しくは下記のMicrosoft Storeページを参照してください。
Ubuntuの設定
ツールの更新とインストール
sudo apt-get -y update
まず最初にインストールされているパッケージすべてをアップデートします。
これをしておかないと追加でインストールしたパッケージが動作しない、インストールに失敗するなどのトラブルが発生します。(実体験)
sudo apt-get -y install tree sudo apt-get -y install vim sudo apt-get -y install python3 sudo apt-get -y install git
続いて最低限必要なパッケージをインストールします。ここでは「treeコマンド」「vim」「Python バージョン3」「git」です。
特に「tree」コマンドはディレクトリを表示するのに非常に便利です。(なのになぜかデフォルトではインストールされてない)
プロンプトの表示を変える
sudo vim ~/.bashrc export PS1="\[\e[1;32m\]\u@\h \W\$\[\e[m\] "
ファイル「~/.bashrc」をvimで開き、ファイルの一番下に文字列「export PS1="[\e[1;32m]\u@\h \W\$[\e[m]"」を追記します。
WSLの画面はデフォルト状態ではプロンプトの表示が長くなり、かなり見えにくいです。
この設定をすると、CentOSと同じようにホスト名・ユーザー名・カレントディレクトリ のみが表示され見た目がすっきりします。
vimの設定を変える
sudo vim ~/.vimrc set number hi Comment ctermfg=gray
ファイル「~/.vimrc」を作成し、文字列「set number」「hi Comment ctermfg=gray」を書き込みます。
「set number」はvimの画面に自動で行番号を表示します。
「hi Comment ctermfg=gray」はコメントアウトの文字色を灰色に変更します。WSLのデフォルトではコメントアウトが紺色で表示され背景に溶け込みます。
デフォルトは読みにくい以前に読むことができないレベルです、ですのでこの設定は忘れないよう気を付けています。
git-hubのための設定
cd ~ ssh-keygen cd ~/.ssh cat id_rsa >> authorized_keys cat id_rsa.pub 表示された公開鍵をgit-hubのsshページに登録する
git-hubを使うために公開鍵を生成します。
この手順では、まずホームディレクトリで「ssh-keygen」コマンドを入力し公開鍵を「~/.ssh」ディレクトリに出力しています。
(公開鍵生成の詳しい手順は省略しました、パスワードなしでEnterを連打で問題ありません)
次に「~/.ssh」ディレクトリに移動し秘密鍵「id_rsa」を鍵束ファイル「authorized_keys」に追記します。
最後に「id_rsa.pub」ファイルに保存されている公開鍵情報をgit-hubの設定ページに手作業で貼りつければ終わりです。
この手順を行わないと、git-hubにアクセスするたびにID/パスワードの入力を要求されかなり面倒です。
- 注1:ファイル「authorized_keys」は必ず「~/.ssh」ディレクトリの下に保存する必要があります。間違えると鍵束ファイルとして認識してくれません。 (実体験)
- 注2:コマンド入力時のカレントディレクトリに注意してください。間違ったディレクトリで操作すると公開鍵が認識されずはまります。(実体験)
mkdir ~/001_git-hub cd 001_git-hub git clone git-hub上に作ったリポジトリから取得できるURL
ホームディレクトリ直下にディレクトリ「~/_git-hub」を作成します。ディレクトリ名の最初に「001」などの番号を入れると自動的に整列するので便利です。
生成したディレクトリ内に移動し、コマンド「git clone」でgit-hubに作った自分のリポジトリをコピーして完了です。
おわりに
普段はWSLのUbuntuをこのような設定で使っています。
最後の公開鍵を登録する手順は地味に重要でWSL以外でも繰り返しやりました。
git-hubに限らずシステムにアクセスするときはたいていWSLを使っています。