AIIT(産業技術大学院大学)PBL活動で提出する報告書のうち、日報と週報の書き方についてまとめました。
PBL活動では、活動翌週の月曜日中に「週報」の提出を義務付けられています。
内容はかなり適当でも問題ありませんが、それをするとQ(クオーター)ごとに提出のSA(セルフアセスメント)作成時に活動内容が分からず、かなり苦労することになります。
正確な週報を書くためには、毎日の活動内容と成果物を記録した日報(任意)の作成が有効です。
所属PBL
私が参加したPBL(研究室)は以下です。 まとめた内容は私が参加した範囲で見聞きしたものです。報告書の種類やルール、状況は年度や専攻により異なる可能性があります。
- 年度:2019年度
- 専攻:情報アーキテクチャ
- 科目:情報セキュリティ
- 人数:6名
報告書作成の概要
報告書の種類
PBL活動で作成する報告書は以下の通りです。
報告書の作成フロー
PBLで提出する報告書の作成フローは以下の通りです。今回は赤色部分「日報」「週報」について説明します。
日報/週報の概要
日報/週報の概要は以下の通りです。
日報について
日報の作成
毎日の活動時間、活動内容と成果物をメモとして記録します。
「作業時間」「成果物」は、週報その他報告書の基礎データになります。
その日の作業が終わった時点でSlack等に投稿、メンバーに報告するとともにファイルをGoogle Driveなどに保存します。
- 作成の頻度:毎日
- 提出先:PBLメンバー (チーム内Slackなどに投稿)
- 分量:10行~20行程度 (メモ程度)
- 内容
- 作業時間
- 作業内容
- 成果物
- 所感(連絡事項や感想など)
日報テンプレート
日報のテンプレートです。
## XX月XX日(X曜日):X時間(朝) + X時間(夜) 本日の作業は以下の通りです。 ## 作業内容 <その日の作業をカテゴリごとに書き込みます。最低限内容が分かればメモ程度で大丈夫です。> ### 成果物 <その日の成果物/中間成果物のファイル名をカテゴリごとに書き込みます。 メンバーが進捗をリアルタイムで確認するため、ファイルをGoogle Driveのチームドライブに保存します (なかなかやっていただけなくて苦労しました)。> ### 残作業 <その時点で分かっている残作業のリストを書き込みます> ### 所感 <その日の感想と連絡事項を書き込みます。> <体力的/精神的に限界が来ましたら「もうダメです、すみません寝ます」と書き込んで休みます。 当日中に申告すれば他のメンバーも対応できます。 進捗に問題がある場合は「全然進んでません、すみません」と連絡します。 作業が遅れるのは問題ですが、定例会で初めて伝えるよりかなりマシです。>
日報のサンプル
日報のサンプルです。記入する際の参考にしてください。
## 11月12日(火曜日):1.5時間(朝) + 3時間(夜) お疲れ様です。本日の作業内容は以下の通りです。 ### 作業内容 - 学会対応 - 教員レビューを予稿に反映 - 第3章/第4章/第5章を改訂(文の構成変更/図表のブラッシュアップなど) ### 成果物 - 学会対応 - 予稿案_3.4.5章_191111_01-03_t改訂.docx ### 残作業 - 学会関連タスク - 予稿の2章/3章/4章改訂 - その他 - Backlog上のタスク(削除分)その他の整理 ### 所感 - 眠い。ダメです。もう死にます。 --- ## 11月13日(水):3.5時間(朝) + 3時間(PBL定例会) + 1時間(夜) お疲れ様です。本日の作業内容は以下の通りです。 ### 作業内容 - 学会発表関連タスク - 教員レビューを予稿に反映 - 第3章/第4章/第5章を改訂(文の構成変更/図表のブラッシュアップなど) - 学生レビュー - PBL定例会 ### 成果物 - 予稿案_3.4.5章_191111_01-08_t改訂.docx ### 残作業 - 学会発表関連タスク - 予稿の2章/3章/4章改訂 - 予稿の完成 ### 所感 - すみません、家にかえって夕飯の調理が終わった時点でダウンしました。 - 夜ほとんど作業できてません。
週報について
週報の作成
週報は日報に記載されたデータを元に作成します。
日報を作成していない場合、1週間分をがんばって思い出しながら書きますが、時間がかかるためお勧めしません。
週報は副担任がプロジェクトの進捗を知るために使用します。担任はあまり見ないらしいです(未確認)。
同じPBL(研究室)のメンバーが毎週コピペに近いテキストを提出していましたが、ペナルティはありませんでした。
- 作成の頻度:週1回 (翌月曜日が締め切り)
- 提出先:学習支援システムWebフォーム
- 分量:70行/1,500文字程度 (メンバーにより異なる)
- 内容
- 作業内容
- 作業時間
- 成果物
- 連絡事項
- 次週の予定
- 課題と解決方法
週報テンプレート
週報のテンプレートです。
# 週報(XX/XX~XX/XX) ## 概要 - 期間:X/XX~X/XX - 締め切り:2019-XX-XX 00:00 - 作成:XX ## 問題 情報システム学演習1(PBL型科目・前期)の週報です。締切は翌週の月曜です。 締切後も提出できますが,締切までに提出してください(提出日時は記録されます)。 週報は一時保存の段階では編集できますが,提出すると修正できません。 どうしても修正したいときはコメント機能を使ってください。 ## 入力内容 ### 活動時間 - 活動時間(演習): X時間(半角数字) - 活動時間(自学): X時間(半角数字) - 詳細(欄内に記入) <1週間行った作業の要約を書き込みます> ### 今週の活動と成果の実績 - 内容と注意事項 - 今週の⾃分の活動と、結果できた成果物の状況を書く。 - 成果は、ほかのメンバと教員が参照できるようにする事(URL等) <日報で報告した作業内容と、成果物のファイル名、成果物の保存先を書き込みます> ### 来週の活動と成果の予定 - 内容と注意事項 - 来週の活動の⽬標と期待される成果の計画を書く <次週の活動予定を書き込みます> ### 課題と解決策 - 内容と注意事項 - 今週発⽣した課題と、今週解決した課題及び解決策を書く <ここはあまり書くことがありません。やってみたこと等を簡単に書き込みます。> ### 出来事・気づき - 内容と注意事項 - プロジェクトで、印象に残る出来事、⾃分の気づきを書く <ここもあまり書くことがありません。なんとなく思ったことを書き込みます。> ### 特記事項 - 内容と注意事項 - このほか、特に報告する事項、ほかのメンバ・教員への要望事項等を書く <副担任に伝えたいことなどあればここに書き込みます。「なし」と書いても怒られたりはしないです。>
週報サンプル
週報のサンプルです。記入するときの参考にしてください。
# 週報:後期2(10/7-10/13) ## 概要 - 期間:10/7~10/13 - 締め切り:2019-10-15 00:00 - 作成:何某 ## 問題 情報システム学演習1(PBL型科目・前期)の週報です。締切は翌週の月曜です。 締切後も提出できますが,締切までに提出してください(提出日時は記録されます)。 週報は一時保存の段階では編集できますが,提出すると修正できません。 どうしても修正したいときはコメント機能を使ってください。 ## 入力内容 ### 活動時間 - 活動時間(演習): 11時間(半角数字) - 活動時間(自学): 33時間(半角数字) - 詳細(欄内に記入) 今週は主に、プログラム1開発に関係する作業、RA担当部分に関係する作業、 および調査報告書に関係する作業を行いました。 ### 今週の活動と成果の実績 - 内容と注意事項 - 今週の⾃分の活動と、結果できた成果物の状況を書く。 - 成果は、ほかのメンバと教員が参照できるようにする事(URL等) - 内容 - プログラム1開発関連タスク - 開発用イメージ 8GB版を作成 (BacklogチケットURL) - 要件定義書の改訂 (BacklogチケットURL) - Git-Hubプライベートリポジトリの設定 (GithubのURL) - 田中さん開発環境の構築支援 - メンバーのタスク調整とBacklogへの反映 - 調査報告書関連タスク - 担当部分の作成と提出 - 調査報告書_2019V0.5_1章_n191011_02-01.docx - 調査報告書_2019V0.5_4章_n191011_01-02.docx - RA3関連タスク - 担当部分(第1章)の作成と提出 (RA(参考書第2章)_n191008_01-03.pptx) ### 来週の活動と成果の予定 - 内容と注意事項 - 来週の活動の⽬標と期待される成果の計画を書く - 内容 - 調査報告書関連タスク - 担当部分(第1章/第4章)の改訂と提出 - 学会対応関連タスク - 第3章~第5章のバージョン1作成と改訂 - プログラム1開発関連タスク - 検証マシン(Raspberry Piカスタマイズ版)の組み立て - DockerコンテナからRaspberry Piへの接続する手順の確認 - DockerコンテナにApacheと静的HTMLを搭載する手順確認 - 教員レビューのための手順確認 - プログラム1展開用OSイメージ作成 ### 課題と解決策 - 内容と注意事項 - 今週発⽣した課題と、今週解決した課題及び解決策を書く - 内容 - Raspberry PiからバックアップしたOSイメージが重すぎて復元に支障が出る。 - この件については容量を8GBに削減することで対応した。 - ドキュメント作成が滞っている件は順次対応していく。 ### 出来事・気づき - 内容と注意事項 - プロジェクトで、印象に残る出来事、⾃分の気づきを書く - 内容 - 応用演習のコンテンツ開発ではBacklogを中心にタスクを管理している - タスク単位で進捗を細かく管理することができ、効率的である。 ### 特記事項 - 内容と注意事項 - このほか、特に報告する事項、ほかのメンバ・教員への要望事項等を書く - 内容 - PBLメンバーは次の日の午前中までに日報をだしてください。
補足
感想
サンプルではしっかりと書いたものを張り付けましたが、時間が無いときは私もほぼコピペで済ませていました。 その反面、締め切りは非常に厳しく、少し遅れただけでも減点されます。 内容が最低でもとにかく提出することをお勧めします。
AIIT(産業技術大学院大学)について
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