AIIT(産業技術大学院大学)PBL活動のチームビルディングでやったことをまとめました。
PBL活動では、研究室単位で3名~7名のチームを組みプロジェクトを遂行します。
初見のメンバーとチームを組んでプロジェクトを始めるわけですから、チームビルディングは本当に大変です。
実際にやってみたこと、他のチームでやっていたことをまとめました。
所属PBL
私が参加したPBL(研究室)は以下です。 まとめた内容は私が参加した範囲で見聞きしたものです。状況は年度やメンバーより大きく異なります。
- 年度:2019年度
- 専攻:情報アーキテクチャ
- 科目:情報セキュリティ
- 人数:6名
実際にやってみたこと
2019年度に自チームでチームビルディングのためにやってみたことをまとめました。
心理的安全性ゲーム
初回の顔合わせでお互いを知るために、「心理的安全性ゲーム」をしました。
このゲームはプロジェクトで問題が起きた時に、メンバーがどのような反応をするかをシュミレーションします。
カードゲームの形式で、通販で買えるほか、データをダウンロードして自分でキットを作ることもできます。
「タスクの期限が大幅に遅れそう(カードで指示された状況)」→「まかせておけ(カードのセリフを言う)」のようにして、カードに書かれたセリフを読み上げます。 最後に、「どのセリフを受けてどのように感じたか」を話し合い、問題発生時にメンバーとして適切な態度を身に着けることを目的とします。
このゲーム好評でした。自己紹介代わりに良かったです。
チャットを使った連絡
大抵のチームはSlackに自チーム用のワークスペースを設置し、そこで連絡を取り合います。
そこで、ワークスペース内に専用のチャンネルを用意し、作業の進捗について実況に近い形で書き込みを行いました。
自宅学習はお互いに何をしているか分かりません。個人的な感想も含めて毎日書き込むことで何となくチーム全体の進捗が分かるようになります。
以下は書き込みの例です。
写字生1号: 22:49 マンスリーレビュー資料8割くらいできました。 昨年のスライドを参考にしてますが正直よくわかりません。 写字生2号: 23:00 開発環境できたよ~~ Google Driveに構築手順まとめたテキスト保存しました。 途中で謎のエラーがおきます。動作に問題は無いので無視してください。 写字生1号: 23:01 マンスリーレビュー、さっぱりわかりません。 デモ動画とかいるんですかね? 写字生2号: 23:05 週報は提出しました?締め切りもうすぐですよ? 写字生1号: 23:10 忘れてました。今書きます。
演説(アジテーション)
PMが定例会議で演説(アジテーション)を行い、何となくやる気を出します。
会議の最初に3分~4分程度 大きめの声で勇ましいことを言います。
以下は演説の例です。
XXXPBLの同志諸君、私はPMとして訴えたい事がある!!! 私は自己紹介の時に「PBLに期待することはXXXだ」と言ったが、実はもう一つある!! それは、今ここにいる全員で卒業することだ!! 思い出してほしい、2018年度の入学式でXX学長は言っていた「これまで1,200人余りが入学し900人余りが卒業していった」 おかしいではないか。300人はどこに行ったのだ!! 産業技術大学院大学は基本的には働きながら通う学校だ!! 家庭の事情、仕事の事情、健康上の問題、転職した、転勤になった、辞めざるを得ない人がいるのは理解できる。 しかし、ここにいる6人だけは何としても一緒に卒業式に出ようでは無いですか!!!
なお効果は不明。プロパガンダ映画を参考にしたのが悪かったのかもしれません。
苦笑いされたのは気のせいだと信じたい。
参考動画の視聴
PBL活動の参考動画として、IPAの未踏プロジェクト成果発表会動画を流しました。 「ぜひ我々も彼らのようなすごい成果を出したいものだ」という意味を込めています。
【2016年度未踏/No.03】手書き文字を美しく書くためのソフトウェア
結構長いので途中でダレるかもしれません。
報告書類の共有
日報/週報/SAなどを所属PBLのワークスペースに投稿します。
これら報告書は、提出先のWebシステムの仕様上お互いに見ることができません。
メンバーが日常的に作業の内容や進捗を把握できるよう配慮してました。
特に初期はお互いを知るため、積極的に投稿するとよいと思います。
お茶会
定例会議終了後に近場の喫茶店へケーキを食べに行きます。
議事録作成が間に合わない場合は、喫茶店内でパソコンを開いて作業します。
学校近くの店舗としては、以下があります。
初回だけはメンバーにお付き合いいただきましたが、2回目以降は拒否されました。 理由は「焼き鳥が欲しい」「酒がない」だそうです。 寂しいので他のPBLメンバーを誘って行ってました。
懇親会(たまに)
飲み会です。 Q(クオーター)に1回くらい、大井町周辺の飲み屋に行きます。 心理的安全性を確保しつつ、率直な話ができる気がします。
他チームでやっていたこと
2019年度に他チームでチームビルディングのためやっていたことをまとめました。
懇親会(チーム横断)
月に1度、学年およびPBLを横断しての懇親会がありました。
毎月メールと学内Slackで告知があります。よく参加してました。
チーム全員で参加することは稀でしたが、一部メンバーで参加し愚痴などを言っていました。
懇親会(マンスリーレビュー毎)
マンスリーレビュー終了後に、教員/副担任/関係者で懇親会をしているチームがありました。
恒例行事とすることでメンバーおよび教員のコミュニケーションを促進していたようです。
メンバーがお茶会に来てくれず寂しい思いをしてた私も混ぜてもらっていました。
プロジェクトのリカバリ
チーム運営に問題が発生した時のリカバリ方法(と思われる)をまとめました。
伝聞情報と個人的な推測を元にしています。確認はしてません。
懇親会
率直に意見を交わすためメンバーで居酒屋に行く・・・・
チーム分裂
PBL内でチームを分けて活動します。
成果発表会では分裂したチームごとに別の内容を発表することになります。
リカバリとは言えませんが、チームが分かれても活動をする限り卒業することは可能です。
噂では他メンバーが入ってこないように部屋の鍵を閉めて活動したチームもあるとか。
教員の部屋で活動
教員の部屋で活動します。
他には、学内の演習室で活動する際に教員が常駐するパターンもあるようです。
教員の監視下で作業することで強制的にプロジェクトを実施するということでしょうか?
成果発表会で活動場所が「教授室」となっているチームはこのパターンでは無いかと推測しています。
補足
感想
私の時はチームのメンバーに恵まれ、プロジェクトのリカバリはせずに済みました。
多少何かあっても感情的な態度にならないメンバーには本当に助けられました。
そういった事もあり、「プロジェクトのリカバリ」部分は体験していません。
先輩方や同級生が「PBLはメンバーが大事」と遠い目をしながら言っていたところからみて、かなり幸運だったようです。
1年生の授業であるグループワークでは問題なくできていても、PBLに行くとうまく行かない、というのもよくあるみたいです。
AIIT(産業技術大学院大学)について
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