【学問のすすめ】中世ヨーロッパ写字生のように黙って静かに手を動かすブログ

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【AIIT】PBL前期成果発表会:Part1 概要

AIIT(産業技術大学院大学)PBL活動の前期成果発表会の概要(発表時間/順番など)と必要な資材(スライド/原稿)をまとめました。

PBL活動では、研究室単位で3名~7名のチームを組みプロジェクトを遂行します。
成果発表会は、年に2回(夏/冬)に行う活動内容と成果物を報告する会です。今回は前半学期(1Q/2Q)を報告する前期成果発表会について説明します。

所属PBL

私が参加したPBL(研究室)は以下です。 まとめた内容は私が体験したものです。全体的なルール、状況は年度や専攻、所属するPBLにより異なります


前期成果発表会の概要

発表内容

前期成果発表会では、春学期(1Q/2Q)における各PBLの活動内容と成果物および後半学期の予定をプレゼンテーション形式で発表します。

どのPBLも前半学期は活動の立ち上げと調査活動でいっぱいいっぱい、デモができるレベルの成果物があるPBLは1チーム~2チームです。
そのため、発表の中心はチームと活動内容、後半学期の目標の紹介になります。というか、そのくらいしかできません。 おおよそ以下のようになります。


  • プロジェクトについて
    • チーム構成とメンバーの紹介
    • プロジェクトの背景と目的
    • 前期タスクの説明
    • 前期スケジュール
    • 年間スケジュール
  • 調査内容の説明
    • 専門書の購読など
    • 調査し分析した内容の説明
  • 開発内容の説明
    • 開発手法、開発の結果など
  • 後半学期の展望
    • スケジュールや開発予定の成果物など
  • まとめ
    • 成果物リスト
    • 前半学期の目標と学んだことの説明
    • メンバーのKPT(反省と改善点をメンバーがそれぞれ説明)

 

発表会の形式

発表会はプレゼンテーション形式で行います。 発表時間は1チーム30分間(発表21分間、移動2分間、質疑応答7分間)、会場は産業技術大学院大学の教室、在学生と教職員のみが出席することができます。2019年度は卒業生その他関係者も出席できましたが、その後ルールを変更したようです。
そしてなぜか教室ではエアコンが動きません。もちろん教室は満席です、ものすごく蒸し暑い中で発表を聞きます。

発表会当日は、出席者に以下内容のアンケートが配布されます。


  • 発表の評価:5段階 (確か5段階だったはず)
  • 自由記述欄:発表毎に感想を書き込む欄があります


このアンケートは成績には影響しません、発表者にフィードバックもされません。発表会とカリキュラムの改善のために使われるのではないかと推察しています。
発表する側としては、出席者による評価と感想を知りたいところです

 

発表会の役割分担

私の所属したPBLでは以下のように分担しました。


  • 前半の発表:1QのPM (私)
  • 後半の発表:2QのPM
  • 質問への対応:発表者以外のメンバー
  • スライド作成:発表者(1QのPMと2QのPM)


他では以下のようなパターンもありました。


  • 発表:1Q/2QのPMとサブPM (Q毎にPMを交代していない)
  • 質問への対応:1Q/2QのPMとサブPM (同上)


  • 発表:任意の1名 (PMとは限らない)
  • 質問への対応:全員 (答えられるメンバーが答える)


  • 発表:全員 (数名が入れ替わり立ち代わり)
  • 質問への対応:全員 (答えられるメンバーが答える)

 

発表会前後のスケジュール

前期成果発表会の前後でスケジュールは以下のようになります。


  • 発表順の抽選 (代表者によるオンラインあみだくじ:必須)
  • 春学期の成果物/活動内容を取りまとめ (任意)
  • 前期成果発表会スライド/原稿作成 (スライド必須、原稿は任意)
  • 教員へスライドを提出しレビューを受ける (任意)
  • 2Q最後のマンスリーレビュー (発表会の予行演習を兼ねても良い:任意)
  • 発表練習/想定問答集の作成 (任意)
  • 前期成果発表会 (必須)
  • 発表会後の懇親会
  • 発表会の振り返りを実施/反省点と改善案をとりまとめ (任意)
  • 2QのSAを作成し提出 (個人:必須)
  • 前期活動報告書を作成して提出 (個人:必須)


調査や開発などPBL本来の活動をギリギリまで行います。そのため、活動内容の取りまとめや発表スライドの作成を発表会前日まで行うチームが多いです(私のいたチームがそうでした)。 リストにある「任意」の項目を無視し、「必須」の項目のみで済ませることもあり得ます。

実際のスケジュールは以下でした。


  • 発表順の抽選
  • 前期成果発表会スライド作成
  • 教員へスライドを提出しレビューを受ける
  • 2Q最後のマンスリーレビュー
  • 発表練習
  • 前期成果発表会
  • 発表会後の懇親会
  • 発表会の振り返りを実施/反省点と改善案をとりまとめ (任意)
  • 2QのSAを作成し提出 (個人:必須)
  • 前期活動報告書を作成して提出 (個人:必須)

 

発表会後の懇親会(飲み会)

なお、前期成果発表会後は慣例として各PBL単位で懇親会(飲み会)を行います
2019年度は「懇親会をしないPBLメンバー合同会」の企画があり、私達のPBLはそちらに参加しました(所属しているPBLメンバーが幹事だったため)。
ここで他のPBLメンバーに発表の感想を聞くことができました



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前期成果発表会で用意する資材

前期発表会で用意する資材は以下の通りです。以下ではそれぞれの資材の詳細を説明します。

  • 発表会用のスライド (必須)
  • 発表原稿 (任意)
  • 想定問答集 (任意)

 

発表会用スライド(必須)

発表会で使用するスライドです。発表時間(21分間)で説明できるようにするため、表紙/中扉/裏表紙を除いた枚数が20枚程度になるようまとめます。 また、見てる人が理解しやすいよう、文字を少なくイラストや図形を多めにします。その他の注意事項については以下画像を参照してください。

なお、私のいたチームは当初あわせて52枚のスライドを用意しました。
さすがにこれはやりすぎと反省して最終的に46枚になりましたが、なぜこれが時間内に発表できたのか今でも謎です(早口ではなかった)。

 

発表原稿(任意)

時間的余裕があれば、発表会用のスライドに対応した原稿を作成します。
1分間=300文字を基準に作成し、発表時間と発表内容のバランスを調整、何度も音読して内容をチェックします。その上で完成した原稿をPBLメンバーに共有しトラブルへの対応もできるよう準備するのが理想です。
まあ私の時は直前までスライドを改訂していて原稿用意できなかったんですが。

 

想定問答集(任意)

発表会前にはPBL定例会議で発表練習を行います、その際に発表者とメンバーで質疑応答を行いながらスライドを改訂します。
このとき、メンバーから出た質問と回答を記録します。記録したものを「想定問答集」としてとりまとめ、メンバーに配布します。
当日、メンバーはこれを元に質問に答えます。
発表会はプレゼンテーション形式のため、発表者以外は目立ちません。そのため、発表者以外のメンバーも成果をアピールできるよう配慮するという意味もあります。

私の時は発表練習も質疑応答の練習も2回づつ行いましたが、内容を記録していませんでした(最終成果発表会ではちゃんと用意しました)。

 

補足

発表前の行動と感想

発表会前日夜にスライドの担当部分を改定、もう一人の発表者の作成分とあわせて完成させました。
その後はひたすら家で発表練習です。各メンバーが作ったスライドを組み合わせた内容で枚数も多いためこれが本当に大変でした。 前日は深夜に練習中、ろれつが回らなくなり諦めました。
ここで方針を転換「気迫と勢いで聴衆にわかっていただこう」と考え、赤い腕章と赤いネクタイ、指示棒を持ち出しスクリーンをバンバン叩きながら演説調でやろうと思い付きます。

結局、当日朝から発表直前まで口の中で発表練習を繰り返し、オーバーアクションと政治局員のような服装、気迫と勢いで何とか乗り切りました
発表中に投影装置がクラッシュし画面が黒くなった時はどうなるかと思いました。心臓に悪いです。

AIIT(産業技術大学院大学)について

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aiit.ac.jp