AIIT(産業技術大学院大学)PBL活動で提出する報告書のうち、前半学期と後半学期の終了後に提出する年間活動報告書の書き方を説明します。
PBL活動では、前半学期と後半学期の終了後に活動報告書を提出します。
活動報告書では、対象期間内における個人の成果をとりまとめて報告します。それぞれの報告書について詳しくは以下の記事をご参照ください。
※サンプルテキストあり〼 作成スピードをかなり上げることができます
今回は、本来3日程度かけてまとめる年間活動報告書を4時間で仕上げた時に使ったテクニックをご紹介します。
所属PBL
私が参加したPBL(研究室)は以下です。 まとめた内容は私が参加した範囲で見聞きしたものです。報告書の種類やルール、状況は年度や専攻により異なる可能性があります。
- 年度:2019年度
- 専攻:情報アーキテクチャ
- 科目:情報セキュリティ
- 人数:6名
年間活動報告書について
年間活動報告書の作成
年間活動報告書は、後期の成果発表会後に提出し、1Q~4Qにおける個人の成果をまとめて報告します。
(この説明は以前の記事と同内容です)
- 作成の頻度:年一度(4Q終了時のみ)
- 提出先:学習支援システムにファイルをアップロード
- ファイル形式:WORDファイル
- 分量:A4用紙2毎(文字数指定なし)
- 内容
- プロジェクト目標
- プロジェクトにおける私の役割
- 活動内容と成果物
- PBLで学んだこと,身に付いたコンピテンシー
作成イメージ
年間活動報告書の作成イメージは以下の図のようになります。
PBLプロジェクト説明書、プロジェクト計画書、SA(セルフアセスメント)、前期活動報告書から抜粋した内容を指定の書式で書き出して行きます。
それ以外に、マンスリーレビュー、最終成果報告会スライド、学会発表の予稿(あれば)からも適宜情報を抜き出します。
ですので、まずは以下の資料を手元に用意しましょう。
- 最重要
- PBLプロジェクト説明書
- プロジェクト計画書
- SA(セルフアセスメント)
- 前期活動報告書
- 補助資料
- マンスリーレビュー資料
- 最終成果報告会スライド
- 最終成果報告会の発表原稿
- 学会発表の予稿(あれば)
年間活動報告書Tips
文言/画像の抽出と整理
土壇場で年間活動報告書を作成するためには、要求されている内容がどの資料にあるかを把握しておく必要があります。
具体的には以下になります。
- プロジェクト目標 - プロジェクト計画書に記載の目的をそのまま書き写します
- プロジェクトにおける私の役割
- 最終成果報告会スライドに記載のチーム編成から抜き出し
- SAおよび前期成果報告書から、具体的に何をしたかを抜き出し
- 活動内容と成果物
- 最終成果報告会の発表原稿から抜き出し
- 学会発表の予稿から抜き出し
- PBLで学んだこと,身に付いたコンピテンシー
- PBLで身につくコンピテンシーはPBLプロジェクト説明書に記載がある
- 説明書内のコンピテンシーを数点抜き出して簡単な説明をつけて完成
- 図表/イラスト
- マンスリーレビュー資料や最終成果報告会スライドより借用
年間活動報告書の書式に合わせる必要はありますが、以上で必要な文字列と図表はそろうはずです。
テキストの作成
年間活動報告書は、WORDファイルのテンプレートが配られます。そのため直接テンプレートに書き出したくなりますが、これはNGです。 かなり入り組んだ書式が設定されているため、直接書き込むとレイアウトの調整に手間取ります(下手をすると戻せなくなります)。 そのため、まずは以下のようなテキストエディタで文字列を作成しましょう。
- Visual Studio Code
- サクラエディタ
- 秀丸エディタ
- Notepad ++
エディタであれば、どれでも問題はありません。 とにかく、テンプレートに直接入力することだけは止めましょう。
ドキュメントの作成
テキストエディタで文字列を作りましたら、学校側より配布されるテンプレートに文字列を流し込みます。
流し込む先の行を右クリックし、「テキストのみ保持」を選択することで、貼り付け先の書式で文字列が挿入されます。
あとは、それを繰り返し文字数や表現を調整しつWORDファイルを完成させます。
ここではとにかく書式を操作しないことがポイントとなります。
提出について
報告書の提出はいつも通り学習支援システムmanabaになります。
例年であれば設定は「再提出を許可する」つまり、何度でもデータを差し替えることができます。
なので、一通り書きましたら完成度が70%程度であっても提出しましょう。
寝落ちして提出できなかった、いきなりPCに再起動がかかってできなくなった、提出したと思ったら勘違いだった、というようなトラブルが発生します(本当に発生してるの見ました)。
アンチパターン
年間活動報告書のアンチパターンをまとめました。
- ページ数を無視する
- 3Pとか1Pとか書いてはいけません。規定は2Pです。
- 教員が裏作業で修正する羽目になります。
- 提出しない
- ちゃんと提出しましょう。
- まれに勘違いや操作ミスが発生します。
- 締め切り直前まで作業する
- 直前にはミスが頻発します。
- 締め切り30分前には切り上げなければいけません。
- 実際にはやっていないことを書く
- プロジェクトでやっていないことを書いてはいけません
- ページ数を無視した場合と同じく教員が裏作業で修正してたりします
- 文字数を考慮せずテキストを書く
- A4の2ページは文字数がかなり限られます
- 最初にテンプレートの文字数をカウントしておくことで、文字数オーバーによる手戻りを防ぐことができます
- 大体2,200文字~2,400文字目安でテキストを書くと良いです
- 見直しをしない
- 直前に疲労困憊で作業をしている以上、かならずミスが混入します
- 書き終わったら、休憩し、できればプリントアウトしてチェックしましょう
- 見直しの省略は論外です
その他
謝辞は書かなくて良さそうです。
配布されたテンプレートに謝辞の欄はありませんし、2019年度に謝辞を書かずに提出しましたが、そのまま受理されました。
まとめ
感想その他
年間活動報告書を書くこと自体はそこまで大変ではありません。
使う資料と書式を把握してさえいれば、後はコピー&ペーストし内容を絞り込む事で対応することができます。
ただし、アンチパターンにはまったり資料をゼロから探し出すと、かなりの時間を消費してしまいます。
私の時は当日の昼くらいまでに気合で書き上げ、何とか提出しました。あれは本当に大変でした。
AIIT(産業技術大学院大学)について
AIIT(産業技術大学院大学)について詳しくは、大学ホームページをご参照ください。