
AIIT(産業技術大学院大学)PBL活動のチーム編成の例をまとめました。
PBL活動では、研究室単位で3名~7名のチームを組みプロジェクトを遂行します。
大抵はチーム内でPMその他の役職を決め、作業を分担します。
編成はプロジェクト開始時点で決定し、その後プロジェクトの実情に合わせて編成を変えて行く事が多いようです。
所属PBL
私が参加したPBL(研究室)は以下です。 まとめた内容は私が参加した範囲で見聞きしたものです。報告書の種類やルール、状況は年度や専攻、所属するPBLにより異なります。
- 年度:2019年度
- 専攻:情報アーキテクチャ
- 科目:情報セキュリティ
- 人数:6名
チーム編成パターン1
チーム編成パターン1、ピラミッド型です。

役割はそれぞれ下記の通りです。
教員はPMおよびサブPMに対して連絡、PM/サブPMはそれをメンバーに伝達するとともにプロジェクトの進捗を管理します。
PMはそれ以外の雑用全般も引き受けます。マンスリーレビュー資料作成や部屋の確保などもPMの役割です。
タスクリーダーは、タスクのテーマ単位(例:プログラム1開発)で進捗と成果物の管理を行います。
メンバーはタスクリーダーの指示に従い作業を行います。
1つのPBLにメンバーは最大で7名までしかいません。必然的にメンバーは役割を兼任します。
「PM兼タスク1のタスクリーダー兼、タスク2メンバー」のようになります。
タスクごとに進捗を把握できるため、プロジェクトを効率的に進めることができます。
チーム編成パターン2
チーム編成パターン2、フラット型です。

役割はそれぞれ下記の通りです。
- PM:教員との連絡、進捗管理、雑用全般
- メンバー:PMの指示に従い作業
PBLはもともと少人数で行うプロジェクトです。特に3名~4名のチームでは役割の分担自体が非効率的になる場合もあるようです(伝聞形)。 この場合、PMは教員との連絡、定例会議での司会進行および雑用全般のみを担当します。 作業の割り当てや進捗確認は定例会議にて協議し、都度お互いに連絡しあうことでプロジェクトを進めます。 チーム運営に深刻な問題がある場合、PMを置かず教員が直接指揮することもあるようです(伝聞形)。 このやり方でも特に問題なく進むようです(実際に見た)。
チーム編成パターン3
チーム編成パターン3、チーム分裂です。

PBLではメンバーの権限は同一であり、チーム内でPMを定めたとしても必ずしも従う必要はありません。
メンバーが互いに協力できない場合、プロジェクトが全く進まなくなります。どうしても意見を合わせることができないPBLはチームを分けて活動します(つまりチームが分裂します)。
この場合、チーム間で連絡がなくなり、活動場所が異なり、マンスリーレビューも別々に行います(当事者から話を聞きました)。
1つか2つは分裂するPBLが出るのは恒例行事であるようです(伝聞形)。
実際に1つのPBLが3チームに分かれ、期末報告会で別々の発表をしているのを見ました。
※ チームを分けて活動し別々に成果報告を行ってもちゃんと単位をもらえます
補足
PMについて
PMは交代制にするチームが多いようです。
私のいたチームはQ(クオーター)毎に交代していました。
他のチームではPMを決めない、PMは通年で同じメンバーが務める、毎月交代する、チームが分裂してPMがいなくなった、など様々です。
この辺りはチーム運営の実情にあわせて調整すれば良いと思います。
チーム編成について
チームの編成はプロジェクト計画書に記載、編成を変更する場合はプロジェクト計画書も更新します。
PBL活動中は、メンバーの転職、家庭の事情による活動時間の制約、メンバーの休学、編成が実情に合わない、など不測の自体が連発します。
最初から最後まで同じ編成でプロジェクトを実施することは難しそうに見えました。
感想
私の時はパターン1で何とか最後までやり切りました。
PMは一部タスクリーダーも兼任するため多忙を極めます。
本当死ぬかと思いました。
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