【学問のすすめ】中世ヨーロッパ写字生のように黙って静かに手を動かすブログ

これまで習ったことや学んだことを記事にまとめています。ITネタが多いです。

【AIIT】PBL活動で役に立った文章作成の参考書 Part2:参考サイト

AIIT(産業技術大学院大学)の第二学年PBL活動(研究室単位のプロジェクト活動)で役に立った文章作成の資料と参考にしたサイトの情報まとめました。

卒業論文やレポートなどを作成する学生のためのガイドを中心に集めました。
参考書のような分量はありませんが、注意事項がわかりやすくまとまっています。

 

所属PBL

私が参加したPBL(研究室)の情報および作成したドキュメントは以下です。

  • 年度:2019年度
  • 専攻:情報アーキテクチャ
  • 科目:情報セキュリティ
  • ドキュメント種類:学会発表(論文/スライド)、調査報告書

 

参考資料(参考サイト)

卒業論文修士論文自己チェックリスト

github.com

卒業論文修士論文の第0稿から第1稿にする際に何をチェックすべきかが紹介されてます。
教員に指導を依頼する前に7回は自己チェックを行う必要があると述べており、それぞれチェック1回目~チェック7回目で何をすべきかが書かれています。
この資料にあるとおりにするだけでも相当のクオリティ向上を期待できます。

 

論文のまとめ方 知識情報特論Ⅳ

klis.tsukuba.ac.jp

卒業論文の書き方を説明しています。
掲載ページ中ほどの「日程表」右側の「備考」欄にあるリンク「論文のまとめ方」よりダウンロードできます。
PPTのスライドを6アップで印刷したような構成で、スケジュール管理の注意事項や卒業論文を書けない人への励ましの言葉が書かれています。
「とにかく書き進めろ」と何度も出てくるあたり、資料を作った方の苦労が見て取れます。

 

一流論文誌に採択される研究戦略と論文執筆

www.ipsj.or.jp

内容は資料名の通りです。情報学の一流論文誌に掲載するための研究戦略と論文執筆について説明するスライドです。
ページ中段「9:30-10:15 講演-1 一流論文誌に採択される研究戦略と論文執筆」内のリンク「講演資料」よりダウンロードできます。
修士論文や学会発表とは少し違うかもしれません。
ですが研究テーマの選び方や効率的な論文執筆、優れた論文の特徴などの説明は大いに参考になりました。

 

鈴木ゼミ論文作成ガイドブック

  • サイト名:鈴木一人ヴァーチャル研究室
  • 資料名:鈴木ゼミ論文作成ガイドブック(その1)/(その2)
  • 分量:9P/12P 計21P
  • 確認日時:2020/4/18
  • 発行元:北海道大学公共政策大学院 鈴木研究室
  • 掲載ページURL:https://lex.juris.hokudai.ac.jp/~kazutos/

lex.juris.hokudai.ac.jp

政治学スタイルのテーマ選定や調査、論文の書き方紹介する資料です。 ページ右側のリンク「論文作成ガイドブック(その1)」「論文作成ガイドブック(その2)」よりダウンロードできます。
資料の中で述べられている「自分が暗黙のうちに作ってしまっている「前提」を意識的に理解しておく」「あらかじめバックグラウンドリーディンを行う」「アウトラインをいい加減に作り、実際に論文を執筆していく中でだんだんとアウトラインから外れていくことは許されない」などは、重要ではあるものの他の資料にはない説明です。
この資料もかなり参考になりました。

 

論文の書き方と発表の仕方(2002年度版)

www2.kobe-u.ac.jp

分かりやすい論文の書き方を説明する資料で、タイトルのつけ方、著者の書き方から論文の種類といった基礎的な事から丁寧に書かれています。
ページ中ほどのリンク「「論文の書き方と発表の仕方」(阿部先生 2002年版)一読の価値があります」よりダウンロードできます。
同じタイトルで内容が若干異なる資料がJ-Stageの学会誌ページにも掲載されています。 おそらくはこの資料を改訂したのだと思われます。
この資料で紹介している方法「まず図表を示し、それを説明する形式にする」は、2019年度の某PBLで指導されていた書き方と同じです。

 

卒業論文の書き方・卒業研究作成の仕方

社会学系の卒業論文について説明しています。
ページ右側リンク「卒業論文の書き方」よりダウンロードできます。

 

学士論文の書き方(学内向け)

www.it.ce.titech.ac.jp

論文の構成、表紙の作り方、文節の書き方のポイントなどを簡潔に説明しています。文字が少な目で読みやすいです。
ページ内にあるリンク「ここからダウンロードできます」をクリックするとダウンロードできます。
そこまで詳細に説明しているわけではありませんが、論文作成についてざっと知るには良いと思います。

 

校正記号表

  • サイト名:ページ印刷物を作成する(有限会社あむ)
  • 資料名:校正記号表
  • 分量:4P
  • 確認日時:2020/4/18
  • 発行元:有限会社あむ
  • URL:http://www.amudesu.co.jp/index.html

JIS Z 8208で定められた校正記号について説明と校正記号の入力例です。   ページ左側「印刷管理」リンクをクリックすると表示されるページの文中に埋め込まれているリンク「校正記号表」よりダウンロードできます。
このシートは、誤字脱字などケアレスミスや表記ゆれのチェックに絶大な力を発揮します。学会に提出する論文を作成した際に何度も使いました。
この資料が一番役に立ったと言っても過言ではないです。
PBLのチームで相互チェックを行う際は、メンバーにあらかじめこのシートを配布し、校正の方法を統一しておくと効率がいいかもしれません。
(私の時は方法を統一する時間がなく、ファイルをそのままメンバーに渡してチェックをお願いする効率の悪いやり方でした)

 

産業技術大学院大学研究紀要

aiit.ac.jp

産業技術大学院大学ホームページに掲載されている教員/先輩の過去論文です。
私が論文を書く際には、研究室の過去論文を抜き出して印刷し、読み込みました。ほぼ同じテーマで書いているだけあり参考になります。
研究紀要は図書館の蔵書にないです。このページでダウンロードし自分で印刷する他ありません。
※「教員の過去論文と同じ文体にすれば完璧」などと言って自信満々に出したらボツを喰らったのは良い思い出です。

 

補足

発行元の記載について

紹介した資料の「発行元」は、確認が難しいこともあり必ずしも正確ではありません。
また、個人名は意図的に記載していません。詳しくは資料の掲載ページもしくは資料内の記載を参照してください。

使い方

これら資料をAIIT自習室のプリンタで2アップで印刷し、100円ショップで購入したファイルに挟んで使いました。
校正時はカラーで印刷した校正記号の解説プリントを用意し、都度参照しながら印刷した論文に書き込むとやりやすいです。

まとめ

どの資料も書いてあることはあまり変わりません。
ですが、様々な表現や視点から論文作成の方法が説明されており、とても役に立ちました。
これらのガイド、教員/先輩方が書いた論文、の両方をあわせれば学会発表その他を何とか乗り越えられると思います。