AIIT(産業技術大学院大学)のPBL活動でマンスリーレビューごとに作成する成果物リストについて説明します。
PBL活動では、月1度程度でマンスリーレビューを行います。マンスリーレビューでは副担任と外部評価者にプロジェクトの進捗を説明します。
副担任は、普段のPBL活動には顔を出しません。そのためマンスリーレビューの内容と成果物で成績をつけます。
そして成績評価の参考としてメンバー毎に成果物の分量を申告するよう求められます。それを取りまとめたものが「成果物リスト」です。
今回は成果物リストの例を紹介します。
所属PBL
私が参加したPBL(研究室)は以下です。
- 年度:2019年度
- 専攻:情報アーキテクチャ
- 科目:情報セキュリティ
- 人数:6名
- 成果物:学会発表(論文/スライド)、調査報告書、学習資料、プログラムなど多数
成果物リストの例
例1:エクセルで厳密に作成
EXCELで作成したかなり詳しいバージョンです。マンスリーレビュー後に副担任にメールで送付しました。
リストに記載している内容は以下の通りです。
- メンバー
- 作業を担当したメンバーを記載
- 分類1
- 作業の分類を記載
- 新規:新規作成 / 改訂:既存資料の改訂 など
- 分類2
- 成果物の種類を記載
- ドキュメント/スライド/プログラム/動画など
- タスク
- 作業がどのタスクに属するものであるかを記載
- 内容
- ドキュメントやコンテンツのタイトル、作業内容の分かる文字列を記載
- 分量
- 成果物の分量を記載
- ページ数、作業時間、スライド数、プログラムのステップ数など
- 単位
- 分量の単位を記載
- ドキュメントやスライドの場合はページ数になる
- 時期
- 作業時期を記載
- 1Q/2Q/夏期(休暇)/3Q/4Q のいずれかになる
- 備考
- 追加でコメントすることがあればここに記載する
- メンバXXが途中まで実施、以降はメンバーYYが実施など
例2:パワーポイントで作成
成果物リストをかなり簡略化したバージョンです。
マンスリーレビューのスライドの最後に設置し「このような分担で行いました」と説明しました。
この画像では、メンバーが担当した作業を黒色のセルで表現しています。
リストに記載している内容は以下の通りです。
- テーマ
- 成果物がどのタスクに属するものであるかを記載します
- 区分
- 成果物の種類を記載します
- プログラム開発/ドキュメント作成/専門書の購読 などと書き込みます
- 成果内容
- 成果がどのようなものであるかを記載します
- 内容がわかれば区分に記載した内容で同じであっても差支えありません
- ドキュメント名/学会名 などを書き込みます
- メンバー名
- メンバー名を記載します
備考
成果物リストの内容について
副担任は成果物リストに各成果物の分量を書き込むよう強く求められます。
論文やレポートであれば枚数、プログラムであればステップ数、動画ファイルであれば容量もしくは時間数を書き込むようにします。
提出したら提出したで「こんな細かいものはいらない」と言われたり、「こんな簡単なのではわからない」と言われたりと色々ありました。
副担任は、成果物の中身ではなく分量で成績をつけている節があります(さすがにそこまで極端なことはしてないでしょうが)。
感想
私達のチームではこの成果物リストをスルーして副担任に苦言を言われること数回。
何回目かで、成果物の分量を自力で計算した副担任に「何度もいうが成果物リストを出すように」と指導されたこともあったりなかったりです。
リスト作ること自体はあまり難しくありません。普段から成果物を整理しておくことをお勧めします。